夢は愚かな避難所

一生見られそうもないものなど、見たいとも思わぬ。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

三戦全敗

電車で扉の脇のところに持たれて立っていた、いわゆる「狛犬」をしていた。そんなに混んだ電車ではない。向かい側にも「狛犬」がいた。すると突然太った女がおれともう一人の狛犬の間に座り込んだ。なんだか気分が悪そうだ。おれはこのとき本を読んでいて降…

おれはおれの歌声がいちばん好き

B'zの稲葉と同居しても、自分は歌がうまいと思えるか? - 真顔日記diary.uedakeita.net たとえ話ってのは面白いからぐんぐん読み進めてしまうしふつうに笑ったけど、ちょっと待てよ、と。 歌のうまさを図る指標はたしかにあるだろう、音域が広いとかビブラー…

時間の結晶体

ホン・サンスの『自由が丘で』という映画は今年見た映画の中でもいちばん好きかもしれない。 手紙の受取人はそれを読む前に風で手紙を吹き飛ばされてしまう。手紙には頁数がふられていないから、受取人はそれを書き手が読んでほしいと思って並べた順序どおり…

学習性無気力に守られたiPhone

iPhoneのカメラロールを見ていたら記憶が混濁してくる。最近ひとりで散歩しているときにもiPhoneで写真を撮れるようになった。昔は、自分が興味をもったもの、被写体にしたいと思っている人を他人に悟られるのが嫌で、往来では写真を撮れなかった。あと単純…

指原の5年、おれの5年

指原莉乃が一位に返り咲いた。 「全国の落ちこぼれの皆さん、私を自信にしてください」と言っていてすごく安心した。おれが初めて見た指原はメンバーとともに街を歩くロケをしていた。店員に萎縮し、洋服屋でとても居心地が悪そうだった。仲の良かった後輩に…

衣替えの句読点

衣替えをしたことがない。 季節は唐突に変わるわけじゃない。桜はとっくに散ったのに寒かったり、鯉のぼりが見えるのに暑かったり。季節の変わり目のどのタイミングで衣替えをすればいいんだろう。今だってベッドが心細そうにひっついている壁にある、ハンガ…