夢は愚かな避難所

一生見られそうもないものなど、見たいとも思わぬ。

一年の刑は大晦日にあり。


このときの友人と年末年始も飲んだ、29日30日飲んで、1日も飲んだ、でももうこれで当分は会わなくなるだろう。会えなくなったから。

30日にこっぴどく叱ってもらった。
朝6時に2人で歩きながら、おれのダメさ、おまえのダメさを言い合った。年末にあたって1500円で樽が空くまで飲み放題をさせてくれる店に連れてってくれたのは彼だったけれど、4時前には一口も飲めなくなっていた彼は、おれが管巻いている一方で、聞き手に徹してくれた。でも、帰り道で彼は我慢するのをやめた。とことん叱られた。

彼が叱ってくれたそのこと以上に、彼が色々思いながらもそれを言わなかった期間の長さが身にしみた。散々思っていることを正直にきつい言葉で言ってもらっているとき、おれは黙って聞いていた、ここは聞きどきだと思ったから。ここで彼の言葉を受け止め受け入れられないとおれはもう本当にダメになってしまうと感じたから。

彼が言葉を言い終えて、互いの帰り道が分かれるところでおれは、最後にこれだけ聞きたいんだけどなんで今までそれを言わなかったの、と聞いた。彼は、自分で気づくと思ってたからだよ、でも気づかなかった、おまえは本当にクズだ、と言った。

おれは本当に泣きそうで、だからすぐに、ありがとう良いお年を、と言って高架橋(訂正:歩道橋の間違いでした。1月15日)を上って彼から見えないところに来たときすぐ泣いた。30分くらい泣きながら歩いてバスに乗って帰った。


結局その翌々日、元日の夜に共通の友人が帰ってきたこともあってまた顔を合わせたけれど、そこで彼には笑いながら、あれだけ言っておまえが変わらなかったらおれはおまえと友達やめるわ、と言ってきたので、おれだってこんな状態じゃなかったらおまえには言いたいことがたくさんあるから覚えとけよ、と言い返した。



こっちでは箱根駅伝のテレビ中継がやってないので来年の年始ははじめて東京の自宅でテレビ観戦したいと思っている。

今年も良い年にしましょう。